だんだんと夕方の光の色がオレンジになってきました
しっかりオレンジ色となる空も、照らされる街も、切なく美しく懐かしさを思い出させてくれますが
その前の色をもたない、透明な光の時間がとても好きです。
うっすらとフィルターがかかっているようないつもの景色は
美術館の壁に飾られた1枚の絵画のよう
光のフィルターに吸いこまれそうな家々
宝石のようにきらきらと輝く水面
静かにとまる、時
これ以上ゆたかなものがあるのだろうかと
立秋 末候
蒙霧升降す ─のうむしょうこうす─
深い霧がたちこめるころ
春は霞たち、秋は霧けぶる空模様
8/17-22
『日本の七十二候を楽しむ』より